TCP-Z - TCP 同時接続数変更パッチ 解説
TCP-Z の解説の日本語訳とか。
- 投稿日 : 2009.01.13
- カテゴリー : 雑記
TCP-Z は、不完全な外向きの TCP 同時接続数を変更するコンパクトなパッチャーで、実質的にすべての Windows プラットフォームで動作します。Windows XP SP2、XP SP3、Vista、Vista SP1、Windows 7 M3 を、32 ビットと 64 ビットの両者ともサポートします。
GUI も含んでおり、TCP 接続やネットワーク速度をモニターします。
特徴の一つとして、不完全接続の制限値を、システムを再起動させることなく変更できることが挙げられます。プログラムはメモリデータを書き換えるので、変更はすぐに適用されます。
特徴
- 1) 安全で簡単
- メモリ内の tcpip.sys を書き換えます。変更はすぐに適用されます。システムを再起動させる必要がありません。
- 2) 広い互換性
- シグネチャの制限値のオフセットをサーチします。Windows のアップグレードやアップデートに焦点を合わせる必要がありません。不完全な外向きの TCP 同時接続数が制限されている、すべての Windows のバージョンをサポートします。
- 3) プロフェッショナルチャート
- 確立した接続の数、不完全な接続の数、ダウンロード / アップロード速度をリアルタイムで表示します。また、不完全な外向きの TCP 同時接続数が超過した際の、イベントの警告数を 1 分ごとに表示します。
使用方法
- 手動変更
- GUI アプリケーション TCPZ.exe / TCPZ64.exe で制限値を変更してください。
- 自動変更
- 仮想デバイスをインストールしてください。自動的に制限値を変更します。最大値の変更は、デバイスマネージャのプロパティページから行います。
2 つのバージョンは独自に実行されますので、どちらかを選ぶことができます。
既知の問題と解決
- GUI アプリケーションを使用する場合は、右クリックから「管理者として実行」を選択する必要がある場合があります。
-
64 ビットの Vista / Windows 7 では、TESTSIGNING モードを有効にする必要があります。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行してください。
bcdedit.exe -set loadoptions DDISABLE_INTEGRITY_CHECKS bcdedit.exe -set TESTSIGNING ON
変更を反映させるには、コンピュータを再起動します。
- このスクリプトは一度だけ実行する必要があります。
- "Test Mode" のウォーターマークがデスクトップに表示されている場合は、"RemoveWatermarkX64.exe" で削除することができます。
- 32 ビットの OS では、この設定は必要ありません。
-
アプリケーションがクラッシュする場合、次に実行すると、ドライバの読み込みに失敗するため、次のコマンドを実行する必要があります。
- 32 ビット
REG DELETE HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\tcpz-x86
- 64 ビット
REG DELETE HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\tcpz-x64
- セクションの削除
- [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root\LEGACY_TCPZ-X86]
再起動してアプリケーションを再び実行して、問題が解決されたか確かめてください。
- Windows XP はファイルパッチャーとメモリパッチャーを適用できます。Vista / Windows 7 ではメモリパッチャーのみ適用できます。
- Windows XP x64 の tcpip.sys にパッチを当てるには、64 ビットの TCPZ64.exe を使用してください。
- Windows 2003 / 2008 には不完全接続の制限値はありません。
- Vista / Windows 7 では、TCP-Z の仮想デバイスに無制限の値を設定できます。制限値を 0 に設定すると、無制限となります。
- チャートの矢印の表示には "Wingdings 3" というフォントが必要です。矢印で表示する場合は、このフォントをインストールしてください。
- GUI プログラムはキーボードコントロールをサポートしています。Ctrl + Tab = タブの切り替え、Tab = コントロールの切り替え。
変更履歴
- 2008.10.23 V1.5.3.15
-
- Windows 7 M1 メモリパッチ。
- いくつかのネットインターフェースからの情報を読み取れません。
- 2008.10.30 V1.5.5.20
-
- Windows 7 M3 (x86) メモリパッチ。
- AMD マルチコア CPU ユーザー向けの警告メッセージを追加。
- 2008.11.01 V1.5.6.25
-
- Windows 7 M3 (x64) メモリパッチ (ベータ)。
- Windows XP の制限値を 1000 まで変更できるように。
- NT5 における SFC 無効の機能を変更。
- 2008.11.07 V2.0.0.30 beta
-
- すべてのサーチ機能を変更。成功率向上。
- 2008.11.12 V2.1.0.33
-
- ネイティブ x64 プログラム TCPZ64.exe を追加。
- サーチ機能を変更。
- Windows XP のメモリデータの制限値を 1000 まで変更できるように。
- マルチコア CPU の互換性を修正。
- Windows 7 x64 におけるドライバの読み込みの失敗を修正。
- 2008.11.29 V2.2.0.35
-
- 仮想デバイス : 制限値を変更するオプションを追加。制限なしのオプションを Vista / Windows 7 向けに。
- GUI プログラム : ホットキー F5 / F6 でスクリーンキャプチャ。GDI+ のサポートが必要。
- GUI プログラム : Vista の UAC マニフェストを追加。XP SP2 と互換性が取れないかもしれません。サービスパックをアップグレードするか、V2.1 を使い続けることになります。
- GUI プログラムを単体のファイル、ポータブルバージョンに変更。
- 2008.12.16 V2.2.1.36
-
- TcpzQueryRegParameters() の変更、ヌルパラメータ iNullAction を追加、NOD32 がウィルスと報告することを回避。
- 2008.12.27 V2.3.0.42
-
- プログラムファイルのデジタルシグネチャを変更。
- GUI プログラム : UI の変更、見映えのいいスキンに。
- GUI プログラム : カーネルメモリ、および "tcpip.sys" の制限値のアドレスを表示。互換性のため、64 ビット OS では low part のみ。
- Windows 7 Build 6.1.6936.0 と Windows 2003 5.2.3790.4331 での制限値が不明になることを修正。
- WFP を無効にできないため、Windows XP SP3 でファイルパッチに失敗することを修正。
- ドライバは変更なし。
- 2008.12.29 V2.3.1.43
-
- GUI プログラム : コードの互換性がよくないため、WFP を無効にする機能を削除。そして SFC が無効になっていないと Windows が自動的に tcpip.sys を修復するので、ファイルパッチは 100% 成功するわけではありません。メモリパッチを使用してください。
- 2009.01.08 V2.4.0.46
-
- Windows 7 x64 6.1.7000.0 メモリパッチ。
- GUI プログラム : キーボードコントロールのサポート。Aldares に感謝。Ctrl + Tab = タブの切り替え、Tab = コントロールの切り替え。
- GUI プログラム : ファイルパッチにおいて、Windows XP の WFP 無効に関する互換性の向上。BRD-IlLusioN-CCCP に感謝。
- GUI プログラム : 非標準の DPI において UI が正しく表示されないことを修正。